野澤千絵(東洋大学教授)の経歴は?老いる家!住宅過剰社会の末路を解説!

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今の日本住宅事情は、人口は減少傾向にあるのにも関わらず、次から次へと新しい住宅が建設されていて、私たちは、住宅過剰社会の中に住んでいるのです。

この住宅過剰社会に警鐘を鳴らす今回の主人公、野澤千絵さんがいらっしゃいます。現在、東洋大学教授として教鞭を取られています。

現代の住宅事情にどのようなお考えを持っていらっしゃるのか、また、経歴などを詳しく解説したいと思います。

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野澤千絵(東洋大学教授)さんの経歴は?

兵庫県生まれ

平成8年大阪大学大学院工学研究科環境工業専攻修士課程修了

ゼネコンにて開発計画業務等に従事

その後、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程都市

計画研究室に入る

東京大学大学院工学部都市工学科非常勤講師

平成19年4月より東洋大学理工学部建築学科准教授

平成27年4月より教授に就任

【研究分野】

建築学・都市計画・建築計画

【著書】

「老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路」

「白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか

「都市計画とまちづくりがわかる本」、

「住民主体の都市計画~まちづくりへの役立て方」

「造景双書 復興まちづくりの時代~震災から誕生した次世代戦略

「密集市街地のまちづくり」

野澤さんが言う、住宅過剰社会とは、世帯数を大幅に超えた住宅があり、空き家が右肩上がりに増えているにも関わらず、将来世代への深刻な影響を見過ごしていて、住宅を大量に創り続ける社会のことを言っています。

私も最近、空き家についてとても気になっています。私の住んでいる町でもあちらこちらに空き家があります。その中には、今にも倒れそうな老朽化が進んでいる家もあり危機感を持っています。

持ち主は、管理などの手間があるので更地にすればいいのに!と単純な思いを巡らせていたのですが、そこには沢山の弊害があることが分かりました。まず簡単にいうと、建物を更地にするとその土地にかかる税金は、建物が建っていた時よりも6倍の税金が課せられるようになるという事なのです。

建物の解体費用及び、税金6倍となればなかなか更地にするという事にためらいがあるのもうなずけるところです。

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老いる家!住宅過剰社会の末路を解説!

空き家は年々増え続けています。野澤千絵さんは「老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路」の著書にこのようなことを書いています。15年後には、3戸に1戸の割合で空き家になってしまいます。それに反して都市部では今でも、続々と高層マンションが建設されていますと将来の日本住宅の危機感を訴えています。

日本の世帯総数約5245万世帯ですが、実際、国内に建っている住宅は6063万戸です(2013年度調査)したがって世帯総数に対して、住宅のストック数(住宅総数)が16%も多くなっているのです。

日本では戦後高度成長期にかけて住宅の量が不足していたので、新築・持ち家重視の政策を国が打ち立てそこから個人住宅やマンションが急激に増えていったのです。それから人口が減少し始めた2010年度以降も、その数は年々増加していて、2013年には99万戸の新築が建てられています。

2014年の海外との比較調査結果でイギリスの2.8倍、アメリカの2.3倍、フランスの1.3倍と欧米に比べて新築住宅を大量に造り続けているのです。

どうしてこのように増えていくのでしょうか?特に分譲マンションは大量に建て続けています。その理由は、初期投資が短期間で回収できるために事業性を確保しやすく、住宅を引き渡した後、維持管理費の責任も購入者に移行するため事業リスクが低くなるという利点があるためです。利益重視の考えからきているもので、日本の将来についての考察はなされていないのですね!愕然とします。

現在、空き家総数は、全国で820万戸にも昇っています。この10年で1.2倍 20年で1.8倍と跳ね上がっているのです。

2035年前後から、団塊世代の死亡数が一気に増えて、住宅地の生末は、子供世代や親族がどのように取り扱うかにかかっています。相続した実家に住むというケースは少なくなっています。ですから実家の売却や賃貸が進まなければ、空き家が20年後あたりから一気に増えていくということになるのです。

予想では、20年後約2150万戸、空き家率は30.2%になるとされていて3戸に1戸が空き家ということになると予想されています。

このような将来の姿が推測されるのですが、国は金融、税制等の優遇を行っていて、住宅建設の後押しを続けています。

何故、政府は目をそむけているのでしょうか?そむけるばかりか優遇措置を取り続けるのは何故なのでしょうか?

このままでいくとライフラインや道路や学校などの公共施設などが維持できずに生活レベルが下がってしまいます。

住宅問題は都市部だけではなく地方でも大きな問題に今後なっていくでしょう。畑の真ん中に集合住宅を造ってしまうとそこにライフラインや道路などを整備するために税金を投入しなければいけません。かたや空き家は増える一方、かたや新築は増える一方、この悪循環のもたらす末路を考えると本当に恐しくなります。

老いた空き家は放置、放棄され周辺に著しく悪影響を及ぼす場合、そこにもやはり税金が使われ処理をされているわけです。今だとそれでもどうにか回っていけているのでしょうが、20年、30年後税金でまかなえるような戸数ではなくなるということです。

理想の形としてはコンパクトに居住を寄せ集め、生活をしてもらうのが一番いいのですが、市民の反対があったり、国、地方議員さんも票が取れない事案は蓋をしたいのが本音ですからなかなか前には進まない問題なのでしょう。

野澤千絵さんが過剰社会に対する問題提起を簡潔にまとめるとこのようなことだと思います。

1、新築を建てるのであれば、なるべく既存の空き家を取り壊してそこに建てた方が望ましい

2、人口減少していくので、住むエリアを狭めていく方が良い

3、行政コストの面でも上記のことを実現すれば抑えられるのでそのような政策にした方がよい

というこを伝えたかったのだと思います。

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